Hands-Onながさき ~ながさきのNPO・ボランティア活動サポート団体

長崎のNPO・ボランティアをサポートする任意団体。 連絡先:handson.nagasaki@gmail.com(@を半角に変えてください)

カテゴリ: ボランティア活動

こんにちは。
長崎のNPO、ボランティア活動をサポートする中間支援団体のハンズオンながさきです。

JR九州長崎本線の浦上駅にエレベーターが設置されました。
線路を高架にするため、今は仮設のホーム、線路となっています。
このホームと改札口を行き来するには、階段しかありませんでした。

いつも、諫早からJRで長崎に来ている車いす利用者のナオトさんから「来るのが大変になった」と話を聞いて、
ブログで取り上げたことがあります。
JR浦上駅は利用者に負担を強いている(2015年6月30日)

やがて、障害者団体の方々が、声を上げました。
浦上駅 車いす利用できず(長崎新聞ホームページ:2015年8月4日)

やがて、エレベーター設置まで、車いすを抱えて移動させるなどの緊急対応をしながら、3月25日からエレベーターが利用できるようになりました。
ヨカッタ、ヨカッタ。

最近、ナオトさんから「一度、エレベーターに乗ってみてよ」と勧められたので、浦上駅のエレベーターに乗りました。
大きな荷物を持っている人やベビーカーを押してる人、杖を突いて歩いている人にはとても良いなと思います。

ただ、改札側のエレベーターの昇降機は、乗り口と降り口が90度の隣り合わせになっているので、ナオトさんのような車いす利用者さんは、昇降機内でクルッと回転するのが難しいということがわかりました。
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(右奥が出口)
ハードはこれ以上変えることは難しいので、エレベーターを利用する車いすの方がクルッとするのが難しそうだなと思ったら自分が車いすの方に声をかけて一緒に乗って、クルッと回転するのを手伝えばいいかな。
いざとなったらマンパワーでやれるような気がします。

木曜日、ココウオークのフードコートで、右手でベビーカーを押しながら、左手でアツアツのおうどんが乗ったトレーを持ったママがバランスとるのが難しそうだったので、「ベビーカーを押しましょうか」と声をかけてテーブルまで、一緒に行きました。

一緒に昼ご飯を食べていた知人さんから「さすがですね」と声を変えてもらいました。
自分にとっては特別なことではなく、困っていたからできることをしただけなので、「さすがですね」と言われない社会になるようにしたいと思います。


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長崎のNPO、ボランティア活動をサポートする任意団体
ハンズオンながさきです。

今年のことをおさらいしようかなぁと考えていましたが
茨城県北部の高萩市で震度6弱の地震が発生したと
ニュースが流れました。

日本は改めて地震大国であって、頻繁に起こる災害に
向かうには日頃の繋がりと災害時の助け合いが大切だと
感じてます。
市民のチカラが最もよく現れるのが災害ボランティア活動かもしれません。

市民のチカラがこれからも必要とされます。
本当はボランティアという言葉ながなくなること、
助け合い、自立することご当たり前になることを目指して。

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こんにちは。
長崎のNPO、ボランティア活動をサポートする
任意団体 ハンズオンながさきです。

11月20日は前日に引き続き指宿市内の視察でした。

前日に市役所の方から、「地区の住民が動き出して
自分たちで学童やったり、拠点を作って運営を始めたんです」
と聞いたので、ぜひ見せてくださいとお願いして連れて行ってもらいました。

そこは旧山川町の福元地区。
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(↑地区住民の居場所 茶飲場。住民の活動を支える小野さんと小野さんを支える池元さん)

5年前まで住んでいた住宅を改修して、住民が作ったい場所です。
これからクリスマスや年末の忘年会が控えていて、今は女子会など頻繁に使われているそうです。

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(↑茶飲場の庭に咲いていたバラ。このほかにもキンカンとか柿の木があって焼酎につけたらおいしそう)

で、課題が運営費をどうするか。電気も水道使うのでそのお金を捻出するために
利用料を入れる「貯金箱」を置いてますが、それだけじゃ足りないというのはわかっていて
利用する住民が集まって考えているとのことでした。
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(↑茶飲場の中。机とかイスとか食器とか持ち寄りや寄付で)

この茶飲場ができたのは地区長さんのチカラが大きかったと小野さん。
旧山川町の地区長の仕事内容を伺うと、市役所の職員かと思うほど仕事がたくさん。
この地区は公民館を拠点とした活動も盛んで公民館の空きがないときは茶飲場を使うとか。
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(↑住民活動の拠点、福元地区公民館。学童もあるしパソコン教室もある)

地区長さんと住民の関係、住民同士の関係などを構築した小野さん、
その地区の住民の方がすごいなあと思います。
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(↑街の常識を突破した人たちが実施する放課後の子どもを考えるセミナーのチラシ)

また小野さんが孤立しないように支えている市民協働課パートナーシップ推進係の皆さん、
その市役所の相談者であるディーリンクスの池元さん。
いろんな人のいろんな関わりがあって、街ができていることを実感しました。
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こんにちは。
長崎のNPO、ボランティア活動をサポートする
任意団体 ハンズオンながさきです。

先日、災害があった地域へボランティアバスを運行する場合の
観光庁の方針が発表されました。

以下、毎日新聞の記事から抜粋
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NPOなどがボランティアを被災地に派遣する有料のボランティアバスが
旅行業法に抵触すると指摘されている問題で、
観光庁は現行に近い形で運行できるように特例を設ける方針を固めた。

ツアー内容などを社会福祉協議会(社協)が承認し、
災害から半年程度以内の場合などは同法を適用しないとの内容だ。

今月中にも、都道府県や運輸局に通知する。

観光庁の新たな通知では、
1.発生から半年程度以内の時期にNPO法人などが地元の社協の承認を得て参加者を募る
2.大学や大学のサークルが学生を対象に募集する
以上の場合は特例として同法の適用外とする。

また、従来の法解釈でも可能な方法として、
1.参加者がバス会社や宿泊施設に参加費を直接支払う
2.被災地1カ所につき1回だけ運行する
といったケースも明示する。

  
観光庁は今年5月、有料のボランティアバスについて
〇旅行業者の登録を受ける
〇ツアー企画や参加費徴収を旅行業者に委託する
のいずれかを順守しないと同法に抵触するとの見解を都道府県に通知した。

しかし、NPOなどから「この条件では実施は困難」との声が上がり、
熊本地震の被災地行きのツアーを取りやめたり、急きょ無料にしたりするなど混乱が起きた。


観光庁は「被災地へのボランティアバスは参加人数や旅程などが直前まで決まらず、
旅行業者に委託することが困難なことも多いことから特例を設けた」と説明する。


ただ、今回の特例でもボランティアバスの運行には一定の制約がある。
観光庁は10月に有識者検討会を発足し、
災害ボランティアバスの実施団体が旅行業者登録をしやすくするなどの法改正も検討する。
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以上です。

何でボランティアに観光庁が関係しているのかがすごく疑問。
バスを管理する役所だから観光庁というのはおかしいのではないでしょうか。
災害時に、助けたいと思うボランタリーな想いを法律に抵触すると考えること自体、??です。

法律が国民の命に優先されるのでしょうか。
健康で文化的な最低限度の生活を営むことができていない被災地に
行政の支援が届かないからこそ市民がボランティアで行うことに意義があると思います。

法律を無視すればいいと言ってるわけでなく、状況に応じて対処すべきだろうと。
何でもかんでも法律に従うというのもどうなのか。
法律に抵触するからと委縮する市民もいかがなものか。
こういうことが起こると、いつまでも官尊民卑は続くような気がします。

決まり事を守ることはよいことと思いますが、それが度が進むと活力を失う。
長崎の街では、以前はストリートミュージシャンがいましたが今はちょっとでも演奏すると
すぐに警察が来て排除する(警察は秩序を守るという表現になるのでしょうかね?)。

排除されたら面白くないからそこには寄ってこない。
若者はどんどん排除されない、受け入れられる街へ行ってしまう。
そして高齢化と過疎化が進むという流れが見えます。

高齢者は「若者がいない。俺たちの老後の介護はどうするんだ」というけれど
それは、自分でやってきたことが自分に降りかかているだけではないでしょうか。
やる気がある高齢者は自分の老後を見つめているし自分で活動を始めています。

結局のところ、お上に責任を丸投げしている市民が自ら首を絞めているような気がします。
お上も法律を盾にして市民をコントロールしようとしている。
そんな街や世の中が楽しいと思う若者ってどのくらいいるのでしょう。

ということを考えされられたニュースでした。

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こんにちは。
長崎のNPO、ボランティア活動をサポートする
任意団体 ハンズオンながさきです。

「突然ですが、地域活性化とはどんな状態でしょうか?」
という質問をしました。

よく聞く言葉ですが、その定義が実はわかっていないと思ったからです。
で、いただいた回答の一つが
「地方創生」「にぎわい」と近いものではないかと。

地方創生や賑わいがよくわからない、イメージできません。
一時的なイベントで人がたくさん集まってワイワイガヤガヤしているのが
賑わいなのでしょうか?

またその町に人が来てお金を使ってくれることが地方創生なのでしょうか?

お金って必要とは思います。
家族が担っていた幼児の保育サービスや、高齢者の養老サービスを
家族や地域が担えなくなった。そのサービスを利用するにはお金が必要。
そのお金は保険料だったり、税金だったり、利用料だったりします。

これらのお金を組み合わせて様々な市民サービスが提供されている。

では、地域活性化とは、サービスを十分に受けられる状態なのでしょうか??
それはサービスを消費するだけのことにしかならないのではないか??

地域活性化は、お金が必須なのかどうか。わかりません。
そしてサービスを受けるだけでいいのか、そのサービスを利用する人が
担い手にもなる、ほかのサービスでもいいのだけれど、地域で役割がある、
という状態が活性化なのではないかなあ。

田舎に行くと、お金ではなくて野菜とかおすそ分けの互助が残っています。
お金がないのではなく、お金を必要としないサービス、関係づくりがあります。

実はそういう関係づくりを新しく作っていくこと、
(某政治家が言う【昭和の家族】状態に戻ることはできない)
その関係が豊かであることも地域活性「化」という状態なのではと思います。

職場と家庭が離れているのが当たり前の現代だからこそ
その間をつなぐ、間にはいろんな人がいていろんな状況があって
それを主体的に受け入れる、問題だと感じたら取り組む人が増えること。

そういう人が多い街であること。

おぼろげで危ういですが、そういうのが地域が生き生きとしていることだと思います。

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