こんにちは。
ながさきのNPO、ボランティア活動をサポートする中間支援組織のハンズオンながさきです。
「行政は何もしてくれない」
意見を言っても、ちっとも施策に反映されていないという声を聴くことが多くなりました。
数えていないので数値で示せないのですが、
NPOの何かの集まりに行くと必ずと言っていいほど出る言葉です。
そこでNPOの皆さんに「行政に何を言ったんですか?」と聞いたら
「覚えていない」というAさん。
言った本人が覚えていないことを行政が取り組めるのか???
(そりゃ難しいだろう)
「いろいろ」というBさん。
優先順位がない意見に行政はどう向き合えばいいのか??
(ひとりひとりを忖度できるほど、行政職員に余裕はないのでは??)
「私たちはイイことしてるのに」というCさん。
そのイイことは行政の取り組んでいる施策とどう関係しているのか??
(そこまでの説明はCさんからなかった。)
突っ込んで聞いてみると、フワフワした言葉、概念だけを行政に伝えている気がします。
それでは、行政も仕事として取り組むには心もとないことでしょう。
職員も予算も限られている中で、市民活動団体が取り組んでいる課題だけでなく、
他のこともやらなくちゃならないのですから。
ということで、フワフワした言葉、概念を書き表してみることをお勧めします。
1.なぜこの街でそれが問題なのかその理由(事実)と、それによりこれからこうなるんじゃないかという推測も含めて書くとリアリティが出ます。
2.取り組む課題の数を書いたペーパーやPDFで渡す。
国勢調査など官公庁が公開している数字でもいいし、自分たちが調べた数でもいいです。
3.取り組む課題は他の自治体と比べてどんな違いがあるのかを示す。長崎市=九州の中核市だったら、佐世保市、久留米市、大分市、宮崎市、鹿児島市、那覇市があります。他の比べ方もあるのでどの自治体を参考にするかはテーマによります。
この3つをやるだけでもリアリティが出て、
行政職員も「お、これはやらなくちゃいけないんじゃないか」と考えるのではないでしょうか。
ここまで提示して動かない行政だったら、お付き合いするのはさっさとやめましょう。
あなたの貴重な時間を課題解決に使った方がましです。
他のパートナーを探しましょう。
フワフワしたことを目に見えるカタチにすることをお勧めします。
ちょっとズレますが、
先日のランタナ大賞審査会でも、
課題と数→取り組み→新たな課題発見→新たな取り組み→効果を
丁寧に発表されていたNPOが一般参加者の投票が最も多く大賞を取りました。
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