長崎のNPO、ボランティア活動をサポートする中間支援団体のハンズオンながさきです。
NPO法人FineネットワークながさきさんとハンズオンながさきがコラボしたNPO支援スタッフ育成セミナーの1回目を開催しました。
1回目のテーマは、聴く「訊くチカラ=相談力の基本を身に付ける」
まずは参加者同士の自己紹介と近況報告をして軽く場を温めてからスタートです。
1.相談員のポジションと共感的聞き方
専門性を縦軸、関係性を横軸にして、相談者に対しどこの立ち位置で話を聴くのかをまずは確かめましょうということです。話が進む中でポジションが変わることもあるでしょう。
最初に対等であること、決して下から持ち上げるのでもなく、上から目線でもない対等に接するということ。
これがなかなか難しいですね。
「そんなことも知らないの?」(上から目線)
「とにかく何でもあなたの言うことを聞きます」(下から持ち上げ)
ではなくて、同じことに取り組む「仲間」としての雰囲気づくり。
よく共感的に聴くというけど、
参加者さんから「例えば、『人を殺したい』と共感できない相談があった時はどうするのか」という質問があり、「なぜそう思うようになったのかを相談者に質問し、相談者の本音を探していくようにしている」という話がありました。
また、共感できる部分を探していくという作業も必要で、頭から否定してはいけない。
そのためには質問を繰り返していくことが大事です。
2.相談の流れ
バイスティックの7原則という相談の基本を念頭に置いて、相談を受けます。
まずは相手の言うことを聴く姿勢から。
行政窓口のクレームの多くは、最初から聞く姿勢が無いことが多いのですね。
(行政は総合受付という窓口を作ってますね)
話を聴き、質問を重ねることで相談者の本当に訴えたいことを探し、全体像をつかむ。
まずはここまでの練習を重ねます。
セミナーの参加者さんから「言いたいことはわかるんだけど、どうアドバイスしていいかわからない」
という質問がありました。
アドバイスや対策を考えるのは一人では無理なこともありますので、それは詳しい他の方に聞く、専門機関を紹介するなどの方法があるのではないかという他の参加者さん。
一人で抱え込まなくていい環境づくりも必要ですね。
3.ロールプレイ 「ボランティアしたいんですけど?」の相談を受けてみる
5分間の中で、相談者、相談員、観察者というカタチで行いました。
このように3人一組で、役割を交代して行うと、自分が相談員となった時の、相談の姿勢などを観察者からフィードバックがあり、深い学びにつながります。
ボランティアしたいという相談は多くありますが、本当にボランティアをしたいのか?をまずはつかむこと。
実は、話し相手が欲しいだけだったりするのでボランティアじゃなくてもいいのではということもあります。
話を進めていく中で、ボランティア活動によって影響を受ける人が必ずいることを説明し納得してもらったうえで活動分野や場所や日時など条件を探していきます。
第2回目は「情報収集・発信力を学ぶ」がテーマです。
NPO支援に求められる情報収集力は、1回目の相談力(聴くチカラ)を身に付けるからつながるテーマです。
広報や周知とは違う視点で学びあいます。
どうぞご参加ください。
【日時】
2017年7月26日(水)19:00~20:30
【会場】
出島交流会館4階 会議室5(長崎市出島町2-11、長崎電停下車徒歩5分)
【参加対象者】
NPO支援に関心がある方
【参加費】
100円。お菓子、お茶の持ち込み大歓迎です。
【申し込み先】
NPO支援スタッフ育成セミナー事務局(ハンズオンながさき)
セキネ handson.nagasaki@gmail.com
090-2964-0350