Hands-Onながさき ~ながさきのNPO・ボランティア活動サポート団体

長崎のNPO・ボランティアをサポートする任意団体。 連絡先:handson.nagasaki@gmail.com(@を半角に変えてください)

2016年01月

こんにちは@シローです

長崎のNPOやボランティアをサポートするハンズオンながさきの事務局やってます。
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昨日の1月30日、不登校引きこもり情報誌「今日も私は生きてます。」編集部主催の講演会&シンポジウムに行って来ました。

昨年、ハンズオンながさきに助成金の相談があって九州ろうきんのNPO助成金を活用した講演会だったので気になって。

講演者は旭爪(ひのつめ)あかねさん。
引きこもり経験者でご自身の体験を小説として発表された方です。

子ども頃からの親との関わり、引きこもりに至るまでの心の動き、引きこもり生活の苦しさ、今の気持ちなど赤裸々に話してくださいました。

親の期待に沿うように、特に家庭や仕事で大変な思いをしている母の笑顔が見たいとあかねさんがやりたいことで無く母が喜ぶことをやってきて、研究者になろうとだいがくまで進学したけど研究についていけない。それが出来ないとわかった時のショック。

あかねさんのお父さんが仕事や組合活動で帰りが遅くて、あかねさんの母が大変な思いをしたと聞いて、男性が職場に長時間拘束される風潮が招いたのではないかと思いました。
それを是とする空気があかねさんの引きこもりを引き起こしたのかもしれない。

研究者をやめて会社で働こうと就職したけど、簡単なことも人に頼めず、分からないことは聞けずとても居心地が悪く冷や汗がでる思いを続け、鳩尾のあたりが痛くてやがて欠勤が続いて退職したこと。

行き場のない状況で布団の中で読み漁った小説の世界に救われたこと。また、小説を書こうと小説講座に行って、あなたはここに居ていいんだよ、悪く無いんだよと無条件で肯定してくれた仲間に救われたこと。

自身の体験を小説として日刊紙に発表したら、年配者から、自分たちのように食べることに苦労したこともなくせに生意気言うなと嫌味を言われたこと。

でも、引きこもりの子どもをもつ親たちがたくさん居て共感してくれたことなど沢山の事を話してくださいました。

シローはお話を聞いて居て、これは引きこもりや不登校だけの話じゃないと思いました。
年配者がそう言うのは気持ちとしては分かるんだけど自分が苦労したことを持ち上げて、今すごく苦しんでいるあかねさんに鞭打ちようなことをするのはなぜなのか。

会社の中でも理不尽なことはありすぎるし、競争が激しくて急すぎて、そこから落ちたら二度と這い上がれない、やり直せないような社会の空気。

あかねさんが、不登校や引きこもりを産み出す土壌である社会を変えなくてはいけない。なんだか、産み出す土壌をほったらかしにして対処療法をしている気がする。そこに犠牲になっている人がたくさんいると思う。と言っていたのが心に響きました。

先日、フードバンクのことを調べていて年間642万トンの廃棄食料があるのに、食べられない人達がいる社会。まずは、食料供給の適正化を先にすべきであってフードバンクの活動を応援するのはその後だろうという気持ちと一緒です。

国はとことん、自助努力を促し助けない、役割を果たさないつもりなのか?と疑問に感じました。

帰りに図書館で雨宮処凛さんの「命が踏みにじられる国で、声を上げ続けるということ」を借りて読んでます。
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本の中で中下大樹さんの「あなたならどうする孤立死」が紹介されていてインドの親が子どもに言うこんな言葉が紹介されています。

おまえは人に迷惑をかけていきているのだから、人のことも許してあげなさい。

不登校や引きこもりなど苦しんでいる人は声をあげて欲しい。
またそういう助けを求める人がいたら、きちんと向き合いたいと思いました。

会社や学校や地域や家庭の中で許しあうことができれば、そんな社会に変えることができればあかねさんの言うような社会になるのかもしれません。

シンポジウムで当事者の吉田さんが、誰にも話せない環境はすごく辛かった。バイト先でも警戒せずに話せる人がいれば違うと思った。と言ってました。
若者たちが周りを信じられない環境を作ってしまった自分たち。

今の空気に逆らうことは難しいということも知っていますが、自分の周りの空気だけでも変えていきたいと思いました。

不登校、引きこもり情報誌 今日も私は生きてますは一冊500円で販売してます。当事者たちの声を感じてみて下さい。


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こんにちは@シローです

ながさきのNPO、ボランティアをサポートするハンズオンながさき

ボランティアやNPOの事を気ままに話し合うハンズオンカフェ。

1月のカフェはNPO法人フリースクール クレインハーバーさんがWAM助成金を利用して製作中の
長崎の不登校・ひきこもり支援のポータルサイト「不登校ひきこもり情報ターミナルinながさき」
について参加者が意見を出し合いました(1月8日に公開)。

今回参加したのは
相談者のフリースクールクレインハーバーの中村さん
不登校・ひきこもり支援情報誌「今日も私は生きてます」編集部の福田さん、森田さん
長崎発達支援親の会のこのこ副会長の前田さん
長崎県の椿山さん
ハンズオンながさきのシローです。

実は、このサイトつくりで一番頑張ってくれている、ハンズオンカフェでもお世話になった
フリーのウェブデザイナーモンキーレンチさんがご家族のインフルのためお休み(お大事にですー)。
サイトはWordpressで作られていてそっちの方の専門的なことはモンキーレンチさんにお願いです。

カフェに集まったメンバーからは
「支援団体のメイン活動ジャンルは一つでいいのか?」
「イベントページに申込フォームがあった方がいいのでは?」
「いやいや、それはイベント主催団体にリンクするようにしたら?」
「このサイトが仲介して間違いがあったらまずいので支援団体と直接やり取りしてもらっては」
「不登校・ひきこもり情報誌『今日も私は生きてます』に掲載されている当事者の声の一部をサイトに載せては」
「ウェブだけでなくチラシでもPRを」
といった意見がでました。

また、クレインハーバーさんでは、今年度中にサイトや本事業の説明をするため
県内各所で活動している関係団体と一緒にキャラバンを行うとのことです。
その時に、せかっくだから参加者や引きこもり支援活動をしている団体にヒアリングして
活動のニーズを把握してはどうかとお話ししました。

余談ですが、クレインハーバーさんでは、学生服バンク事業も始めましたね。
(平成28年1月28日付 長崎新聞24面)
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最後はみんなでハンズオン!(お菓子やお茶が散らかっていてゴメンナサイ)
来月のハンズオンカフェは2月24日(水)でーす。
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こんにちは@シローです

長崎のNPO、ボランティアをサポートするハンズオンながさき

1月26日、長崎市出前講座を利用して「市議会と市議会議員について」勉強しました。
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昨年4月の市議会議員選挙で新たに議員となった長崎市議さんたちに
「市民活動と協働に関するアンケート」を行い、まずは私たち市民活動団体が
議会と議員のことを勉強しようと企画したものです。

8団体14名が集まりました。
長崎市議会事務局議事調査課の宮本さんと中神さんに来ていただいて勉強会は始まりました。
お二人とも夜の時間帯に来ていただきました。
ありがとうございます。

以下、議会事務局からいただいた説明資料をアップします。

1.地方議会・議員 2.議会の主な権限 3.市議会の会議

4.会議の流れ(定例会) 5.議案の種類 6.市民の皆さんとの関わり

資料1.議場配置図 資料2.会期及び会期日程 資料3.質問通告表

勉強会では、市議会の仕組み、仕事、議員の仕事内容についてお伺いしました。
事前に質問していたことにも詳しく回答していただきました。

会場で出た質問は
Q:議案の種類で議員提出議案に委員会条例とあるが、これを利用して市民が条例の制定をできるのか?
A:これは委員会のルールを決めるものであって条例制定とは違う。議員が事前に行政執行部に相談をして条例案の提案を求めることがある。そのやり方で市民が条例への制定へ向けて動くというやり方もある。

Q:契約について1億5千万円以上のものは審議内容に入っているが、それ未満のもの、例えば、NPO法人が市から子育てセンターの委託を500万円で受ける場合は議会の議決が必要ないのか?
A:そういうことになる。

Q:議会とは行政執行部の承認機関が主なのか?
A:執行部提案で予算や条例などを決めたり、市の財産取得、契約などを見ればそういえるかもしれないが、意見書の提出や市の仕事に関する調査権を有するなど承認するだけの機関ではない。
長崎市議会は、執行部提案に対し①付帯決議②修正可決③継続審査など全て行政執行部の通りに議決と言うばかりではなく、チェック機能を働かせ議論をしていると考える。

Q:議会事務局の仕事は?
A:議事録の作成や質問通告書の調整、正副議長の秘書的役割などある。また議員から「他の都市の状況を調べてほしい」と依頼を受けて他の中核都市の状況を調べることもある。

Q:平日に休会があるのはなぜ?
A:質問の答弁を作ったり準備のための時間です。

Q:住民投票は拘束力があるの?
A:議会事務局の所管ではないのでお答えできないが、自治体によって「住民投票の結果を尊重する」と記載がある場合がある。その尊重はどの程度かは自治体によると思われる。

Q:陳情はどんなやり方でもいいの?例えば、こういう集まりに議員を呼んでお願いするとか
A:ルールに沿ったやり方以外は法的根拠がない。議員を集まりに呼んでお願いするのは陳情とは違う。

Q:決議で賛否が同数になったら?
A:議長が決めます。

Q:会派と政党は違う?
A:同じ政党でも会派が違うこともあるし、政党が違っても会派が同じということもあります。会派は同じ政策目的を目指す人たちの集まりです。政党とはちょっと違って地方議会ほど柔軟と言えるかもしれません。会派ごとに委員会の議席数が決まったり、選ぶ順番が決まったりするので多い方が有利です。

その他いろんな質問に答えていただきました。

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参加したみなさん、お疲れ様でした。
この勉強の結果を踏まえて、次回は実際に議会を傍聴してみようというNPOの意見もありました。
今後の展開をまた話し合う予定ですのでぜひご参加ください。


■長崎の市民活動団体有志ネット 賛同団体(順不同)
特定非営利活動法人 インフィーニティー
特定非営利活動法人 環境カウンセリング協会長崎
特定非営利活動法人 子どもの人権アクション長崎(あじじの会)
特定非営利活動法人 心澄
特定非営利活動法人 総合生活支援センターほっと
特定非営利活動法人 チャイルドライン・ながさき
特定非営利活動法人 長崎・教師力向上研究会(TOSS長崎)
特定非営利活動法人 フリースクール クレイン・ハーバー
特定非営利活動法人 まちづくり屋
アートクエイク
いろは塾
ジュニアリーダー空(そら)
ジョブマッチネットワーク長崎
Take it 虹!
トムテのおもちゃ箱
長崎大学発 ながさき海援隊
不登校・ひきこもり情報誌「今日も私は生きてます。」編集部
NGO LINC
ハンズオンながさき

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こんにちは@シローです

ながさきのNPO、ボランティアをサポートするハンズオンながさき

今夜はダブルヘッダーでした。
まずはラジオ番組「なないろパーク」の収録です。
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なないろパークは、長崎シティFMさんとアートクエイクさんのご協力で成り立っている番組で、長崎のまちづくりについて誰でも(七色=どんな色でも)、自由に意見交換するパーク(公園=誰のものでも無く且つ誰のものでもある)を目指した番組です。

今夜のゲストはNPO法人インフィーニティさんが行うイベントで、子どもが楽しみながら社会の仕組みを学ぶこどもの国「ながさKIDS TOWN」の市長で中学2年生の中島麗奈さんと子どもたちの活動をサポートする県立大学生の布志木さん、長崎大学の大城さん、同法人理事長の野口さんでした。
インフィーニティさんは民間の子育て支援センター、長崎シビックホールを運営しています。
長崎シビックホール

イベントは2月20日、21日に長崎市のシビックホールで開かれ2日間で300人の子どもが参加します(既に満員)。
そのために子どもが実行委員として会議を重ねていること、学生がサポートしてることなどお聞きしました。
そして、どんなイベント=街にしたいか?を中島市長に直撃インタビューしたら「愛がある街にしたい。子どもの国づくりに関わっているみんなで決めました」というストレートな回答をいただきました。

学生のお二人からは「こどもの国作りのサポートを通して、実際の社会に関心を持つようになった。こういう体験を多くの人にして欲しい。」というコメント。

野口さんからは「全国的にも多くの自治体で取り組みが進んでいる。子供議会が実際の市議会議場で開催されたり、議員との交流もある」と言ったご意見もありました。

このイベント体験を通して現実の長崎の街がどういう街であって欲しいかも聞きました。

放送は2月6日午前10時から30分です。
再放送は2月9日22時からです。

中島市長さんはしっかりしとった。

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こんにちは@シローです

長崎のNPO、ボランティアをサポートするハンズオンながさき

今日は一日中雪でしたね。
引きこもりの一日。
仕事とかでそうはできない人もいたのではないでしょうか。

先ほど、長崎市は長崎市立図書館を帰宅困難者の避難所として開設しました(NBCニュースより)

帰宅困難者とは、自宅から離れていて災害とかで自宅に帰ることが難しい人のこと。
金曜日の午後という時間帯に発生した東日本大震災の時には、東京都内の職場から自宅に帰れない人がたくさんでたのでこのような人向けの避難所が設置されるようになりました。

無駄な外出はしないに越したことはないですがどうしても外に出なけれならならない場合は気をつけてください。

仙台に住んでいたシローが学んだ雪道を歩く時のコツ

歩幅は小さく
かかとからつま先を置くように足裏全体で
前よりも足下を見る

家から見たお隣さんの車はこんな感じですimage
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