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大相撲長崎場所が来月開かれ、ボランティアを募集しています。
活動内容は次の通りです。

前日準備は午前10:00~午後3時まで
・座席づくり
・座布団置き
・お土産セット作り(3,000円と5,000円の2種類)

当日は朝7:00~午後3時まで
・ロビー回り(何するんだろう?)
・チケットもぎり
・場内案内
・チケット確認

主催:長崎国際テレビ、入場料有料。

これだけしか掲載されておらず、これってアルバイトじゃないか」と思いました。
これらのボランティア活動がどう公益性に寄与するのか記載内容だけではわかりません。
NPO法の別表第6、学術、文化、芸術、スポーツの振興にあたるならば、
具体的にどのような振興になるのかがかかれていない。

東京オリンピックのボランティア募集と同じ構図です。
オリンピックを取り仕切る電通には4,000億円以上と言われるスポンサー料が入ります。
11万人のボランティアは1日の交通費1,000円だけで活動する。

「ボランティア=タダ働き」という考えは、いい加減改めてほしいものです。
何かしらの課題があって、それを見て見ぬ振りできず、自分がやらなくちゃという自主性があり、
その活動に使った労務や時間を結果的に無償で提供したという流れです。

この募集内容に、どうしても自分が取り組まなくちゃならないという理由があるでしょうか。

私が考えるボランティアは「市民自身による社会問題の解決行動(故:加藤哲夫さんの定義)」なので、
このようなイベントでボランティアを募集する目的、どんな社会課題の解決を目指しているのかわからない。

社会的課題が無くても、せめて公益的に誰の、何の役に立っているのかは示してほしい。

行政が「ボランティア=タダ働き」という理屈を長年使ってきたことが民間会社にも普及しているようです。

募集案内を見てボランティアとして参加されることは個人の自由です。
しかしそこに活動の喜びや、社会に役に立ったという感覚が生じるかは疑問です。