こんにちは。
長崎のNPO、ボランティア活動をサポートする
任意団体 ハンズオンながさきです。
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市民の仕事術という本を読んでいます。
NPO法人せんだい・みやぎNPOセンターの元代表理事で
故人の加藤哲夫さんが書かれた市民活動をやっていく上で
必要なことが書かれている本です。

加藤哲夫さんと出会ったのは2007年でした。
当時、私はボランティア支援担当の仕事をしていましたが、
ボランティアのことを全く理解できず苦しんでいました。

いろんな方の講演を聞いたり本を読むと
「奉仕するのがボランティア」
「お金をもらってはいけない」
「自分がやりたい活動で楽しむことが大事」
・・・いまいちしっくりこない。
奉仕→偉そうな感じがする。。
お金→電話したり活動場所まで行くのにお金かかるし
やりたいこと→趣味でいいんじゃ?

そんな疑問だらけの私が、福岡の講習会で知った
加藤哲夫さんの話がすごく面白かったので長崎に来ていただくことを企画しました。

当時、加藤さんの講演料は30万円位だったと思います。
職場では「高い」「そんな価値があるのか」と否定的な意見が強かったのですが、
結局、一度はやってみようということになり、加藤さんをお招きすることができました。

そこで加藤さんがおっしゃったボランティアの定義は
「ボランティアとは好きで奉仕したがっていたり、ただ働きする人ではない。
市民自身による社会問題の解決行動である」

この一言で、私はボランティアの意味がはっきり分かりました。
社会問題への取り組みを自分でやる。責任を負う。

市役所がやってくれればいいのに、企業の責任だという前に
「これは私に関わる問題だ。だから私がやるんだ」という主体性。

その主体性はどこから起こってくるのか。
その後に、加藤さんの本を読んでいくと主体性は外部からの刺激による。
外部とは自分とは異質の他者である。異質な他者を認め、受け入れる覚悟ができ
他者と接したときに自分の主体性が生まれてくる。

災害を考えるとわかりやすいかもしれません。
(外部)被災した状況をテレビやウェブで見る
→なんてひどいんだ、自分が何かできないだろうか(主体性の惹起)。
一つの事例です。

ボランティアはお金は手段であって、自己満足は副次的であって
まずは、社会問題の解決に取り組むことであるというのは
今でも私の中で生き続けています。

あなたが考えるボランティアはどんなものでしょうか。